« 障がい者週間 | トップページ | メモが欲しい »

庶民感覚でなく人権感覚がないのでは

新聞の投書に次のようなものがありました。「首相の発言に庶民感覚なし」として

資産家のぼんぼんには一般庶民の実情を理解するのは難しいのか?金もちほどケチ、というのは真実かとまで考える。病気したくてなった人はおるまい。健康だけがとりえ、という人も明日は分からない。明日、患者になるやもしれぬ。患者、障害者など社会的弱者に光が差す政治がしてほしい。


社会的弱者に光が差すようなものをという願いは当然ですが、それを考えることができる資質があるのでしょうか。マスコミは伝えませんし、地元だから、経済がわかるという気楽な報道しかありませんでした。次のような指摘を私は何度も読み返しました。差別される側のことなど、まったく感じられない人なのです。

2003年9月20日、野中は最後の自民党総務会に臨んだ。議題は党三役人事の承認である。楕円形のテーブルに総裁の小泉や幹事長の山崎拓、政調会長の麻生太郎ら約三十人が座っていた。午前十一時からはじまった総務会は淡々

と進み、執行部側から総裁選後の党人事に関する報告が行われた。11時15分、会長の堀内光雄が、「人事権は総裁にありますが、異議はありますか?」と発言すると、出席者たちは、「異議なし」と応じた。堀内の目の前に座っていた野中が、「総務会長」と甲高い声を上げたのはそのときだった。立ち上がった野中は、「総務会長、この発言は、私の最後の発言と肝に銘じて申し上げます」と断って、山崎拓の女性スキャンダルに触れた後で、政調会長の麻生のほうに顔を向けた。「総務大臣に予定されている麻生政調会長。あなたは大勇会の会合で『野中のような部落出身者を日本の総理にできないわなあ』とおっしゃった。そのことを、私は大勇会の3人のメンバーに確認しました。君のような人間がわが党の政策をやり、これから大臣ポストについていく。こんなことで人権啓発なんてできようはずがないんだ。私は絶対に許さん」野中の激しい言葉に総務会の空気は凍りついた。麻生は何も答えず、顔を真っ赤にしてうつむいたままだった。

『野中広務差別と権力』より

野中氏の思いは届かず、総理大臣に登りつめた。国会議員としての資格さえ問われかねない内容なのに。私たちの中に差別を容認しない考えがあれば、麻生氏の現在の状態はなかったのでしょうか。

Pb050002

大方の人は自らの烙印とされる差別の所属を自ら明らかにすることには困難が伴います。野中氏も先の著書で明らかにされた自らの出自によって家族が苦しんでいると述べています。このように他者から自らのスティグマを暴露されることは大変なことであり、それをするならそれなりの覚悟が求められます。ジャーナリストであれば差別と闘う姿勢を崩してはいけませんし、政治家であれば出処がとわれます

Pb050003

|

« 障がい者週間 | トップページ | メモが欲しい »

政治」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 庶民感覚でなく人権感覚がないのでは:

« 障がい者週間 | トップページ | メモが欲しい »