« 介護切り | トップページ | 高齢者福祉事業者過去最悪の倒産 »

「決め付ける」習性はどうなるのか

中迎聡子さんは西日本新聞での連載で次のように述べています。

私たちは「いろ葉」に、介護の仕事の経験者を採用する際、必ずといってよいほどすることがあります。それは何か。職業的な介護の経験者のほとんどが物事を「決めつける」という習性をもっているので、それを壊すことです。これはとても大事です。 いろ葉の利用者は、いわゆる認知症の方がほとんど。もちろん、気まぐれです。つまり、一筋縄ではいきません。言葉でなく、心で会話をしなければなりません。 お年寄りのAさんに、介護の仕事の経験者である新人スタッフがコーヒーを出しました。ところが、Aさんは飲みません。いくら、そのスタッフが勧めても「いらない!」と言います。はい、そこで、このAさんは、このスタッフから「コーヒー嫌い」と認定されてしまうのです。 その結果、どうなるか。まず、コーヒーを出されることがなくなります。ほかのスタッフがコーヒーを出そうとすると、新人スタッフが「Aさんは、コーヒーは飲みませんよ」とアドバイスしてしまうのです。そして、Aさんがコーヒーを口にする機会を失われていくのです。 そこで私の出番です。その新人スタッフに、Aさんがコーヒー嫌いであると決めつける前に、Aさんが「いらない!」と言った、その瞬間の状況、状態、あらゆることを振り返ってもらいます。 Aさんは、好みとしてコーヒーが嫌いということだったのか、今はいらないということだったのか。あなたとの関係性はどうだったのか。「いらない!」という言葉に隠れた言葉はないのか。「いらない!」という言葉は何かのサインではなかったのか。こういったことを考えてもらいました。

P4280027

これは、他の職場でも通用する問題だと思います。例えば、この人は障害が重たいから、自閉症だから、重度だからなど、障がい者福祉の場面でよく聞くし、それで、お互いが了解してしまうことがあります。これをきちんとやっていることは凄いことだと思います。

|

« 介護切り | トップページ | 高齢者福祉事業者過去最悪の倒産 »

介護」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 介護切り | トップページ | 高齢者福祉事業者過去最悪の倒産 »